サンダーセプター

実機について

銀河系内の各星間がハイパー・ウェイと呼ばれるエネルギー通路で繋がれていた宇宙歴XXX年…
銀河連邦軍と異形生命体エイリアンとの戦争は、エイリアン側の圧倒的優位のまま継続していた。
連邦軍は劣勢を一挙に挽回し、戦争にピリオドを打つため、最終兵器となるべくV-28を開発した。
しかし、それを作動させるために必要な特殊鉱物ゲルトニウムは、エイリアンの手に落ちた惑星ケルベロスにしかなかった。
そうして、ケルベロスに送り込まれた連邦軍特殊部隊はゲルトニウムを奪取するが、エイリアンに発見されてしまう。
激しい戦闘の末、ただ一人残されたジムリッター。
彼に与えられた武器は、ハイパー・ウェイ戦闘機サンダーセプターだけ。
どうするジムリッター。おまえの使命はゲルトニウムを連邦軍基地に届けることなのだ。
恐れるなジムリッター、翔けろジムリッター、サンダーセプターとともに…


1986年、ナムコから登場した3Dシューティングゲーム。
筐体は「ポールポジション」をほぼそのまま流用しており、ステアリングを操縦桿タイプに交換している。

手元の操縦桿で自機を操作。足元のペダルの踏み込みを調整して自機の速度の加減速をする。
しかしハイパー・ウェイを通過するという、ゲームの世界観の関係で自機の移動範囲は見た目より狭くなっている。
操縦桿には通常弾・ザッパーを発射するボタンと、使用数に制限がある特殊武器・ナパームボムを発射するボタンがある。
画面上部はインフォメーションになっており上から順に、現在プレイ中のステージ(COMMAND)のゴールまでの距離(WAY)・
自機のエネルギー残量(POWER)・ナパームボムの残量(ARMS)の表示となっている。
左上は自機のモニタリング表示になっているが、"バトルシップ・クラス"と呼ばれる強敵が出現する際に、
フォーメーションの陣形と共に赤く警告表示される。
エネルギー残量に気を配りながら、様々な敵や障害物を攻撃・破壊し、連邦軍基地へ目指すのが目的。

本機稼動の数ヵ月後に、バージョンアップ版「3D・サンダーセプターII」が発売された。
変更点は、ステージ(COMMAND)を2つ追加・敵キャラクターの追加・エネルギー回復とバリアアイテムの追加など。
最大の特徴は、筐体に取り付けられた3Dスコープを通して画面を見ると立体映像になる事である。
敵の挙動も3D表示を意識して、自機に向かって突っ込んでくるパターンが多くなっている。

作品について&戯言 「ポールポジション」を語るなら、絶対外せないネタですね。
こういう同型筐体ネタは、後から思いつきで追加するより同時進行で進める方が絶対に楽ですから♪
この作品は純正筐体ですが、これが実際に稼動していた店は非常に少なかったらしく、
殆どの店舗では「ポールポジション」筐体そのままに、上からロゴステッカーを貼って済ませる店が多かったようです。

このゲームに出会ったのは度々このサイトで登場している、我が地元の大阪市西成区役所の向かいにあったゲーセンです。
この店は玄関の前に奥行き3m程の広いエントランス部分があり、そこに幾つかの大型筐体が置かれていました。
ある日遊びに行ったら、先日まで「ポールポジション」だったのに中身だけこのゲームに変わっていました。
作例のようなロゴステッカーすら貼られず、違っていたのはハンドル部分が操縦桿になってた事と、
初代ではなく「II」だったために既に3Dスコープが追加されていた事です。
とりあえずプレイしてみたんですが、敵の攻撃も激しく自機の移動範囲も狭くてすぐにダメージを受け、
アッと言う間にエネルギーが尽きてしまい、COMMAND1すらクリア出来ませんでした。
「II」最大のセールスポイントの立体映像も、想像してたよりは飛び出して見えなかったような…
業務用でプレイしたのは結局この1回きりでした。


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